【自然環境】野焼き(火入れ)についてのお話

自然環境
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無秩序な野焼きによる熱帯雨林火災が問題になっていますね。

皆さん「野焼き(火入れ)」とはどんなものなのか知っていますか?

実は野焼き(火入れ)は日本でも行われているんです。

今回は、野焼き(火入れ)について、日本の自然環境の視点も混ぜつつお話させていただきます!

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野焼きとは?

野焼きは、計画的に野外で植生を焼き払うことを言います。

焼畑などで行われる野焼きは、森林を農地に変える際に開墾の手間を省くのと、灰による土壌の改良を目的にしています。

日本で行われている野焼きは、農地でゴミの処分と病害虫の死滅を目的として行われているものが多いです。

日本では他にも、森林への遷移をリセットする目的の野焼きや河川敷の環境の維持が目的の野焼きなどが行われています。

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熱帯雨林での野焼き

熱帯雨林のある地域では、「焼畑農業」という伝統農業が行われていました。

焼畑農業はWikipediaでは、

文化人類学者の福井勝義によれば、「ある土地の現存植生を伐採・焼却などの方法を用いることによって整地し、作物栽培を短期間おこなった後、放棄し、自然の遷移によってその土地を回復させる休閑期間をへて再度利用する、循環的な農耕である」と定義される。

となっている。

つまり、循環させているので焼き払うエリアは決められているため、新たに原生林を切り拓き続けることはないということである。

しかし、今の熱帯雨林の現状はどうだろうか。

外部から入ってきた農業移民による、非伝統的な野焼きによる常畑の開墾や、商品作物を作るための巨大かつモノカルチャー(単一栽培)なプランテーションの造成が行われているのである。

この非伝統的な野焼きが無秩序に行われることによって、森林火災が発生するケースが多くなっています。

最近の熱帯雨林での野焼きは持続可能とは言えず、自然環境の破壊と言っても過言ではないと思います。

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日本での野焼き

農業関係の野焼き

農家の方が、農地で野焼きを行っているのを見たことがあると思います。

主に、農業で出た可燃物のゴミを処分するのと、病虫害の死滅が目的とのことですね。

僕個人としては、正直許されているのが不思議ですね。

住居に近い場所や道路に近い場所で燃やし、ガンガン煙を発生させています。

迷惑ですし、危険もあります。

トラブルになっていることが多いそうなので、今後もっと規制が厳しくなるのではと僕は考えています。

草原を維持するための野焼き(火入れ)

山林など内陸での野焼きは、景観の維持草原から森林への遷移をリセットするために行います。

日本の気候条件上、植生は長い時間放置しておくと草原から森林へと変化していきます。

つまり、何か起こったりしない限りはそこらじゅうに森林ばかりができ、草原が無くなってしまうのです。

つまり、森林だけに偏らないよう、野焼き(火入れ)を行うことで草原を人為的に維持しているのです。

林野庁の「山火事注意」のチラシでは、

森林又は森林に隣接している周囲1kmの範囲にある原野、田畑等で、雑草等を面的に焼却する行為(野焼き)は、「火入れ」とみなされ、市町村の火入れ条例に基づき、市町村長の許可を得る必要があります。

となっています。

火入れを行える条件は、

・造林のための地ごしらえ
・開墾準備
・害虫駆除
・焼畑
・牧草地の改良

となっていますが、日本で行われている有名な野焼きは環境の維持のために行われているケースが多いです。

河川敷や湿地での野焼き

河川敷や湿地での野焼きは主に葦などの背の高い植物を焼き払うのが目的です。

なぜ焼き払う必要があるのでしょうか?

それは、人為的な攪乱が必要な状況にあるからです。

治水の向上によって、氾濫は滅多に起きなくなり、地下水の水位も下がっています。

それにより、河川敷は森林化し、湿地は陸地化が進んでしまっています。

貴重な河川敷や湿地の生態系が失われつつあるというのは、大変な事態です。

自然な攪乱が人為的な理由で起こらなくなってしまったために、代償措置として人為的な攪乱として「野焼き」が行われているということです。

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野焼きの効果

野焼きには以下の効果があります。

・種多様性の保全

・炭素の固定

種多様性の保全

日本の野焼きによる攪乱は、生物多様性の「種の多様性」を保全するものです。

草原の生態系、河川敷の生態系、湿地の生態系。それぞれの地域の希少な生態系には、そこでしか生きることのできない生きものたちがいます。

それらの生きものたちのために「野焼き」が必要なのです。

すかふぃ~
すかふぃ~

でも、野焼きをしてしまったら、それらの生きものも根こそぎ焼き払ってしまうんじゃないの?

けもねすと
けもねすと

その心配は無いから大丈夫だよ~。

実は、地表付近は野焼きを行ってもそこまで高温になることはないのです。

つまり、草丈の高いものは燃えてしまいますが、地表や地中に存在する植物や種子は燃えずに生き残ることができるのです!

そして、人為的に起こした火入れという攪乱によって、それらの希少種たちが生きていくことが出来る場所を維持しているのです。

炭素の固定

植物を炭にすることで、大気中の二酸化炭素を炭として固定しておくことができます。

また、植物の萌芽を更新することにより、より多く二酸化炭素を吸収して植物体とすることができます。

燃やすことで発生する二酸化炭素とでプラスマイナス0か、マイナスよりになるそうです。

地球温暖化対策にもなっているということですね。

正直この話は、この分野の専門家ではないので何とも言えませんが、本当にほんとー?って感じです。

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野焼きの負の面

野焼きの負の面は、

・動物の住みかを奪う

・煤などによる環境被害

動物の住みかを奪う

焼き払うことで、動物たちの住んでいた場所を一時的に奪ってしまいます。

また、炎に巻かれて死んでしまう動物もいるでしょう。

希少な生きものを守るために、他の罪のない生きものたちの命や住みかを奪ってしまうというのは、忌避感を持つ人も多いでしょう。

動物たちが避難する場所を作るために、区画分けなどを行って、順番に野焼きなどを行うなどをしなければならないですね。

煤などによる環境被害

周囲に住む人にとっては大問題ですよね。

有害物質などが飛んでこようものなら、健康に被害が出てしまいます。

PM2.5や放射性物質などは煤と一緒にかなり遠くまで運ばれてしまうでしょう。

野焼きの特性上仕方のないことなのですが、同じ効果を得ることの出来る野焼き以外の何かを探すしか方法はないでしょうね。

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まとめ

・熱帯雨林の森林火災は、非伝統的かつ無秩序な野焼きによるもの画多い。

・日本では、農業関係の野焼きと環境の攪乱目的の野焼きがある。

人為的に攪乱の必要がある生態系が日本には存在する

・野焼きには、良い効果もあれば負の面もある

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けもねすとの考え

アマゾンの熱帯雨林火災は悲劇ですね。

無秩序な野焼きによる環境の破壊は、地球の癒えない傷となってしまいそうで怖いです。

日本における野焼きで大規模なものは、環境の攪乱目的のものがほとんどですね。

野焼きによる攪乱は賛否両論で、反対する方も多いと思います。

僕自身も野焼きはベストだとは考えていません。

しかし、本来の攪乱を取り戻すというのは、かなりの時間やコスト、手間がかかります。

けもねすと
けもねすと

直線化した河川を自然の蛇行した河川に戻すとか、日本で実現するんですかね?外国はやってるみたいですけど…。

ベストが出来ない状況での最もベターな方法が「野焼き」なのだと思います。

環境の保護はぶっちゃけこういったジレンマが多いですが、出来ることをしていくというのは間違っていないと思いますね。

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