「引越し先の町内会や自治会って必ず入会しなければならないの?」
「入会すると、どんなメリットやデメリットがあるの?」
引越した際に、そんな疑問を持つ方もいるでしょう。
町内会の地区長をしている経験を基に、町内会について説明していきます。
この記事で分かること
- 町内会・自治会とは何か
- 入会するメリット
- 入会するデメリット
町内会・自治会とは?
町内会・自治会とは、住民たちによる、住民たちのための任意団体・地縁団体のことです。
主な目的は、親睦や防犯・防災と地域自治など。
プライベートを重視する風潮と、多様化する生活スタイルから、近年は加入者が減る一方のようですね。
しかし、町内会や自治会は回覧板を回したり、イベントを行ったりするだけではありません。
例えば、ゴミ捨て場の管理や、地域で使用する防災倉庫などの管理も町内会や自治会の仕事です。
町内会・自治会に入るメリット
近所にどんな人が住んでいるか分かる
町内会・自治会に加入していると、会議やイベントなどで近所の人と親睦を深めることが出来ます。
親睦を深めることによって、近所に住んでいる人の人柄などを確認することが可能です。
近所にどんな人が住んでいるかがわかる。
それはメリットなの?と思う方もいるでしょう。
この人はいざという時に頼りになる。この人は気難しい人などといった情報が手に入るのです。
ご近所トラブルを避けるには、重要な情報が手に入るということが大きなメリットと言えます。
災害時に助け合える
日本は自然災害が大変多い国なのはご存知ですよね。
災害などの不測の事態が起きた場合では、行政に頼るとともに、地域で連携を取ることが大切です。
町内会や自治会で親睦を深めておけば、不測の事態でもスムーズの協力し合うことが可能になります。
自治会や町内会での防災訓練に参加していれば、いざという時の避難もスムーズかつ、避難後も知っている人が周りにいて安心です。
自治会や町内会では防災備蓄を行っている場合も有ります。
自主避難の場合は行政からの支援がない場合が多いので、自治会や町内会の防災備蓄が生命線になることもあるのです。
災害時のことを考えると、入会するメリットは大変大きいです。
子どもの防犯・事故防止に
自治会・町内会に参加していれば、近所のおじいちゃん・おばあちゃんは子どもの顔を覚えてくれます。
顔さえ知っていてもらえば、近所のおじいちゃん・おばあちゃんによって見守りをしてもらえます。
子どもが事件や事故に巻き込まれることを事前に防いでくれる可能性があるのです。
子どもがいる家庭の方にとっては、重要なメリットですよね。
入らないデメリットが無くなる
入会しない場合のデメリットを、入会すると心配する必要がなくなるというのも、ある意味メリットと言えますよね。
自治会・町内会が管理しているゴミ捨て場の利用も、入会していない場合は使用させてもらえないこともあります。
近所の人たちからは白い目で見られたり、村八分的な無視をされたりするリスクもなくなります。
ご近所トラブルの火種が減るというだけでも、長く住むつもりならば大きなメリットです。
町内会・自治会に入るデメリット
会費などの出費が増える
町内会や自治会では、会の運営費などで「町内会費」「自治会費」を徴収しているのが普通です。
大体5000円~6000円を年会費として支払う負担が増えてしまいます。
また、地域の夏祭りでは、神社に一定額の寄付が必要だったりと、イベントの際にも金銭的な負担を求められます。
こういった金銭的な負担こそが、入会することの大きなデメリットのひとつですね。
しかし、会費は自宅付近のゴミ捨て場の管理など、自分に還元されているので無駄な出費ではないと言えます。
人付き合い・役割の負担
町内会や自治会での活動計画や実際の活動内容を会員で決めるための会議に出席しなければなりません。
会長などの役員としての仕事も割り振られますし、イベントでのお手伝いなどの仕事という負担が増えてしまいます。
また、会議は土日に行われることが基本ですので、貴重な休日が潰れてしまうというデメリットになります。
また、会議や活動・イベントなどを通して、人付き合いを避けることができません。
人付き合いが苦手な方には、避けられない人付き合いや人間関係が増えるのは、大きなデメリットですよね。
まとめ
- 自治会や町内会は任意団体なので、参加は自由。
- 参加するメリットは、ご近所トラブルの回避や緊急時の助け合いができること。
- 参加するデメリットは、金銭・時間・作業などに負担や人付き合い
- 長くその地域に住むなら、参加したほうがメリットが大きい。

自治会が緊急時に地域をまとめたりするから、参加していないと孤立する可能性もあるよね。
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